V 転採・新採教職員対象人権教育研修
1 ねらい
   本年度、大平町に転採並びに新採として勤務する教職員を対象として、学校教育  における人権教育の実践者として、人権問題解決のためにできることを考え、差別  のない社会づくりへの意欲を高める。
 
2 準備(資料)
○グループ分け・・・・・・シール(人数分・4色)
○アンケート・・・・・・・・用紙(人数分)
○記録用紙・・・・・・・・・・班の数分
○まとめ(KJ法)・・メモ用のインデックス、展示用模造紙、マジック
○ふりかえりシート・・用紙(人数分)
○映画視聴・・・・・・・・・・ビデオプロジェクター、VTR「風の旅人」
 
3 プログラムの展開
《導 入》
@グループ分け 〜アイスブレーキング〜
参加者の緊張をとき、その場の雰囲気作りをしながらグループ分けを行う場合などに行う。今回は対象者の襟首に4種類のシールを貼り、対象者はジェスチャーのみで同じシールの仲間を見つけ出すことにより、グループ分けを行った。笑顔も見られ、和やかな雰囲気の中で研修に入っていくことができた。
 
《展 開》
Aアンケートについて参加者がお互いにインタビューを行い、情報収集をする。
 課題「同和問題に対するイメージはどのように作られたのでしょう。」
 
B グループごとに集まり、司会者や発表者を決めた後、インタビューしてきたものをもとに自分の考えを交えながら、課題について話し合う。
 
C ファシリテーターに同和問題の解消に向けての今までの取り組み状況などを説明してもらう。それをふまえて、今後わたしたちは解消に向けてどうしていけばよいのか考える必要があることを理解する。                    
DKJ法 「私たちにできること」
同和問題の解消に向けて、私たちにできることを具体的に考え、メモ用のインデックスを利用し、思いついたことを書き上げていく。その後、司会者を中心にグループでの考えをまとめる。
                         
 
 
E発表
グループごとの発表を行い、多用な考えがあることを理解する。さらに、質疑応答を行うことにより、自らの考えを深める。
 
 
F映画視聴 「風の旅人」 (平成15年8月作品)
 人権啓発アニメーション 障害者問題編(30分)
 企画 三重県・三重県人権問題研究所
 原作・監修 牧口 一二 



















 

〔映画視聴感想〕から

・映画は身体障害者を取り扱っていたが、我々の身の回りには、同和問題をはじめとして、女性、高齢者、外国人、HIVやハンセン病の患者等、様々な理由で不当に差別を受けている人が多々いらっしゃる。私達教師は子どもたちに対して、それらの矛盾や不当性に気づかせるだけでなく、解消に向けて取り組ませる心情を養わせ、努力させねばならない。基本はすべて“自分がその立場だったらどうだろうか?”ということに尽きると思うので、常に多角的・多面的なものの見方を培い、相手の立場になった物事の感じ方・捉え方を身につけさせたいと思う。“皆違うけど、皆同じ一人の人間”として、お互いを尊重し、助け合い、思い合える世の中になれるよう、自分にできる限りの努力をさせていただきたいと思う。

・宇都宮君は高齢者に置き換えられる。即ち、すべての人の問題である。「人は一人では生きられない」ことを忘れたかのように社会から手間のかかることが排除され、人々の目に触れにくくなっている。人々が生きにくさを感じるのはそのためではないかと、考えさせられた映画でした。
 人と人とのコミュニケーションの出発点は、人に頼る・頼られるの関係づくりであることを痛感させられました。
 
 
《まとめ》
G「ふりかえりシート」によるふりかえり
学習を通して、感じたことや学んだことをまとめる。






















 

「ふりかえりシート」による感想から
・今日の研修で感じたことは、自分自身の足りない部分である。構成的エンカウンターを使ったワークショップでは、内心とてもやりたくない、恥ずかしいという気持ちだった。しかし、他の先生方の態度や映画を見て、もっと積極的にならなくちゃ、という気持ちになりました。出会いを大切にし、日々励みたいです。

・「同和問題」ということが意識から離れていたので、今回の研修で改めてその問題の重大性について再認識させられました。ワークショップで、他の先生方と意見交換できたことがとても有意義でした。また、今まで以上に鋭い人権感覚を持って子どもたちに接していくことが必要だと感じました。

・年代により、同和問題に対するとらえ方の違いを感じました。若い世代にとっては、部落差別も資料の中のものになっているのかもしれません。これからは、もっと広い意味での差別意識解消が必要になってくるのではないでしょうか。

・様々な活動を通して、人と関わっていく大切さ、他人を大切にする気持ちの重要さを感じました。同和問題を身近に感じる機会があまりなく、曖昧な知識しか持ち合わせていないことを実感しました。教員としてこれからしっかり学んでいきたいです。

 
 
4 参考資料
 @参加者アンケート








 
 1 あなたが「同和問題」に出会ったときのことについておたずねします。
  ア いつごろ、だれから、どのように教えられましたか。
    (できる限り、詳しく書いてください)

  イ どのようなイメージを持ちましたか。

 2 「同和問題」について、現在どのようなイメージをお持ちですか。もし  1−イで答えたイメージと変わっていたら、なぜ変わったのでしょうか。
 
5 研修を終えて
 はじめは、戸惑いながら研修に参加している様子も伺えたが、時間が経つにつれて参加者の表情が真剣なものになっていった。アンケート、インタビュー、KJ法によるまとめなど、どの活動も参加者が真面目に取り組む姿が印象的だった。
 「ふり返りシート」による感想でも、これまでの自分の人権教育に対する取り組みを振り返り、今後の取り組みを見直していこうとする姿勢が感じられるものが多かった。